*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

ケニア事業
ユイット株式会社様との連携事業:Art For Peace(アート・フォー・ピース)

マザレスラムでのアートセラピーによる心のケアおよび自立促進事業

HPアップ用1.png《現地の課題》
ケニアではテロの脅威や貧困、部族対立が存在し、多くの子どもたちが心に深い傷を負っています。ケニアで2番目に大きいスラム、マザレ地区では、子どもへの虐待も報告されています。傷ついた子どもたちの中には、心身の不調を訴えることもできずに、自分の感情を心の奥底に押し込んでしまうことも少なくありません。こうした状況は、将来への希望が見い出せず、やがて自らが周囲に暴力を振るうなど虐待の連鎖を引き起こし、新たな争いの種を生むきっかけとなります。マザレ地区では現地の警察が十分に機能していないことから、住民間のささいなトラブルが一気に大規模な暴動に発展する危険性も残されています。このため、貧困や虐待により傷ついた子どもたちを持続可能なかたちで適切にケアし、自立を支援する必要があります。JCCPではマザレ地区にて、住民が主体となって紛争の芽を摘み取り未然に防ぐメカニズムの導入を行い、コミュニティレベルでの紛争予防、治安改善に取り組んできました。その一つの手法として、被害者と加害者の心のケアを実施してきましたが、同地域には未だに多くの人々が支援を必要としています。



《本事業の取り組み》
事業はユイット株式会社様との連携事業として、アート(芸術)を主体としたセラピー、「アートセラピー」を通して紛争地に生きる子どもたちの回復と自立を支援していきます。また、子どもたちの創造性を最大限に活かしたデザインをもとに製品の制作・展示・販売を行い、アートセラピーの持続的発展を目指します。

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《活動》
 ①アートセラピーの実施 
アートセラピーは心理療法の一つで、演劇や絵画等を用いて自分自身を表現し、心のケアを行うものです。自分の気持ちを言葉でうまく伝えられない子どもたちのケアには、創作活動を取り入れたアートセラピーの効果が期待されています。JCCPでは、以前よりマザレスラムで共に活動してきたセラピールームの心理カウンセラー15名に対して、アートセラピーの専門技術を指導します。そしてこの技術研修で得られた知識を基に、子どもたちへのアートセラピーを実施しています。


 ②Art For Peaceコンテスト
アートセラピーを受けている子どもたちだけでなく、セラピールームを併設している小学校や教会に通う子どもたちにも平和を題材にした絵の制作を呼びかけます。また、Art For Peaceコンテストを開催して、制作したものの中から優秀作品を表彰します。 

 ③製品制作・販売
事業を通して描かれた絵のデザインを基に、バッグやタオル等の製品製作を行います。それら製品を日本において販売し、得られた収益をマザレスラムにおけるアートセラピー活動に還元します。 



HPアップ用3.png《最終目標と持続発展性》
本事業はマザレスラムにおいて子どもたちを対象にアートセラピーを実施し、子どもたちの描いた絵をデザインに取り込んだグッズを日本で販売し、その利益をアートセラピーの実施に還元することで、持続的な活動と現地団体の自立を目標としています。今後はアートセラピーの実施を増やすことにより、心理カウンセラーたちのスキルアップも見込まれます。そして紛争や暴力で傷ついた子どもたちや住民がアートセラピーを通して心を回復するとともに、被害者が加害者になり得る連鎖を断ち切るきっかけにもつながっていきます。