*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

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バルカン地域での活動終了のお知らせ

バルカン地域での活動終了のお知らせ
<2012年6月掲載>

紛争を経験した社会を平和にするうえで重要となるのが、「和解」の問題です。紛争を経験した人々と社会が長期的に平和を持続するためには、「和解」が外から押し付けられるのではなく、その社会の内から自発的に生まれる必要があります。JCCPは、異なる民族の人々がお互いに交流する機会を設けることで、和解の一歩を踏み出すきっかけづくりと持続する仕組みを作ってきました。

JCCPがバルカン地域において異なる民族間の和解と共存プロジェクを開始したのは2009年です。事業開始から3年目となる2011年1月からは、マケドニア中央部ペトロバツ郡で、7つの小学校と連携し、共同植林と清掃活動を通じた小学生および住民間の和解促進事業を1年間実施しました。この事業には、小学生、父兄、学校関係者計2,731人が参加し、約8,390株の苗木がペトロバツ郡内の約4ヘクタールに植えられました。

バルカン.JPG事業終了後、今年5月にJCCP東京本部スタッフがマケドニアに出張した際に面会したペトロバツ郡のゴルチェ郡長からは、「このプロジェクトは異なる民族が共同で行い、これまで難しかった異なる民族間のコミュニケーションが実にうまくできるようになった。プロジェクト実施前には考えられないことだった。これから子どもたちは夏休みに入るが、今後も毎年定期的に小学校で植えた木々の手入れをしていく予定だ。何よりも子どもたちのコミュニケーションの場がもっと作れるように継続していくので、今後の活動についての継続性には心配は無用だ、私に任せて欲しい。」との声が寄せられました。
また、ゴルチェ郡長は、「ペトロバツ郡の50人の異なる民族の子どもたちと共に姉妹都市であるスロベニア共和国のツェルクリエ市を訪問し、共同プロジェクトのことを紹介したところ、ツェルクリエの小学生も教員も大変大きな関心を持っていた。この成果は私たちの誇りであるとともに、JCCPからの大きな贈り物であり、感謝する。」との声も寄せられました。

共同事業の効果として、事業地のゴミが減り、町の清掃活動が活発化したり、植えた木の苗に水やりを継続したりするといった例ように、子どもたちの緑化に対する意識が高まるなど、環境面での成果も高まったと判断しました。このように、JCCPが過去3年間に活動したセルビアとマケドニアの全ての事業地で、JCCP事業終了後も市や小学校が自ら予算を新たに割り当てて活動を継続することや、他地域の小学校に活動を広めるなどの決定をしています。共同プロジェクトに関わった教員や市長、市の職員たちが、民族問題を抱える地域に交流活動の紹介を自発的にする動きが広がりました。


私たちが当初想定した以上に支援の成果を広げる役割を担ってくれた現地の小学生、市・学校関係者、住民の一人ひとりを誇りに思うとともに、日本から活動を支えて頂いた会員、支援者、支援団体の皆さまに改めて感謝いたします。

※この事業は、会員および支援者のご寄付と、外務省日本NGO連携無償資金協力、MS&ADゆにぞんスマイルクラブからの支援により実施されました。