*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

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小学校建設プロジェクト


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カンボジアでは長年の紛争により多くの学校が破壊されたほか、支援の手が届かない地方の農村地域では学校数が圧倒的に不足しています。将来のカンボジアの平和と復興を担っていく子どもたちが、自分の活躍するための可能性を広げるためにも、教育は欠かせないものです。 カンボジア政府は17歳以下の子どもたちの就学率向上のために様々な取り組みを実施しています。しかし、学校設備の不足や老朽化、教員の慢性的な不足、家事や農業を手伝わなければならない子どもたちの高い退学率などが重なり、十分な成果が挙げられていない地域があります。

コンポントム州で調査を実施した結果、十分な校舎がない学校や、校舎が老朽化し壁や天井が壊れている学校、有志の住民で作られたヤシの葉や竹製の小屋型の学校しかない地域が多数ありました。そのような環境では雨風をしのぐことも出来ないため、天候によって休校になったり、トイレ等の公衆衛生設備はないという状態でした。教育環境が整備されていない状況は、地元の子どもたちが学校に行き教育を受けることができない大きな原因になっていました。

そこでJCCPは、2007年7月から、支援がいまだ届いていない農村地域において小学校建設プロジェクトを開始しました。学校は長期間にわたって学校教育が行わるような頑丈なものにするため、レンガ造りのものにしました。各学校にはトイレやポンプ式の井戸を設置して、それに合わせて衛生教育ワークショップも実施しました。2007~2008年に実施した学校建設事業によって、男女700人の子どもたちのために5つの小学校に計17教室を建設しました。また、学校があっても、十分な給与が支払われないため教員が不足していたり、研修が不十分であるなどの問題がある地域では、教員支援や集中研修を行いました。

地方教育委員会、子どもの親を含む住民たち、教員とパートナーシップを取り、JCCPがプロジェクトを完了したあとはコミュニティの人々が自ら設備の維持、支援の効果を持続できるように、プロジェクト立案が行いました。

助成::外務省(日本NGO連携無償資金協力)

カンボジアの紛争

カンボジアはポルポトが率いるクメール・ルージュが1975年に政権を握って以来、長い間民族紛争に苦しんできました。カンボジア全人口の4分の1ともいえる、100万から200万人の人がポルポト政権によって殺されました。なかでも、学者などの教育関係者や政治家、宗教指導者は特に標的にされ、拷問や強制労働、飢餓や病気のために多くの人が亡くなりました。そのため、カンボジアの生活基盤は社会的にも制度的にも崩壊してしまい、国家としてほとんど機能しなくなってしまいました。ポルポト政権は1979年に隣国のベトナム軍によって追放され、親ベトナム政権が建てられましたが、1991年にパリ和平協定が最終的に締結されるまで派閥間の争いはずっと続いていました。

国連により1993年に選挙が行われた結果、緩やかな連立政権が発足しました。そして、その政権のひとつであったカンボジア人民党の代表であるフン・センが現在は首相に就任しています。公式にはクメール・ルージュは1998年に降服したとされ、国連とカンボジア政府間の長年にわたる交渉の結果、2008年にカンボジア戦犯法廷が開かれることになり、そこで元指導者たちは裁判にかけられることになっています。

1992年から1993年にかけて、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)のもと、カンボジアは国際社会の協力を得ながら復興および平和構築に集中的に取り組んできました。その結果、治安維持、兵士の武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)、選挙実施や難民の帰還などにおいては成功を収めた一方、地雷除去や移行期正義、ガバナンス、教育の普及、貧困、少数民族間の格差等の問題に関しては、いまだ課題を抱えています。カンボジアは、紛争から復興期を経て着実に前進している一方、社会の安定化を確かなものにするために取り組むべき課題も存在しています。