*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

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JCCPの活動.psd

ソマリア
「水と衛生分野の調査とモニタリング評価」プロジェクトを開始

「水と衛生分野の調査とモニタリング評価」プロジェクトを開始
<2012年10月掲載>

20121005pickup_ソマリア.jpg JCCPは2012年6月20日に、国際移住機関(International Organization for Migration:IOM)と契約を結び、ソマリア国内避難民の衛生状態向上のためのプロジェクトの一部の委託を受けることになりました。本事業には、日本政府が資金を供出しています。

 この事業は、昨年発生した東アフリカの大規模な干ばつの被災者、そして国内紛争の被害者であるソマリアの国内避難民が安全な水にアクセスできるような環境を整え、健康状態の改善をはかるものです。とはいえ、JCCPは水・衛生に専門的な知見を持っているわけではありませんし、井戸やトイレを建設して直接に避難民の方々を支援するわけではありません。このプロジェクトには、水質調査の専門家であるコンサルタントのほか、複数のソマリアの現地NGOが参加し、衛生教育や物資調達など、それぞれの専門分野において協力し合っています。JCCPの役割は、ソマリアの現地NGOの能力を強化することです。
具体的には、プロジェクトの開始前と終了後の水質調査やモニタリング評価などをJCCPが現地NGOと共同で実施するなかで、プロジェクトの前後のデータを比較することの重要性、プロジェクトの成果を客観的に測定する方法について学んでもらい、次回はソマリアのNGOが主体となって自国の避難民に対して効果的なプロジェクトを計画し、実施できるようになってもらうことを目指しています。
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 JCCPは7月12日~23日にかけて、ソマリアの北西部プントランドおよび北東部ソマリランドの避難民キャンプにおいて、安全な水へのアクセスや人々の衛生に対する意識調査を行いました。これらの調査を実際に行うのは、JCCPが訓練したソマリア人の「調査員(エニュメレーター)」たちです。「調査員」として選定されたのは、大卒で英語の堪能なソマリア人と、政府から派遣された職員たちです。このようなインタビュー調査は、彼らにとって初めての経験です。プロジェクトの概要や「調査員」の役割を説明し、インタビューの始めかた、相手の回答の記録方法、調査員として適した立ちふるまいや住民との接し方などを説明したあと、実際にロールプレイを行い、調査中に起こりがちな事態にどのように対処するかを確認しました。

 いよいよ世帯調査の当日の朝は、調査員全員で、コミュイニティ・チーフと呼ばれる避難民キャンプの長老にご挨拶に行ってから、各キャンプの所定配置場所へ車にて移動し、調査を開始しました。ソマリア社会においては、どのような事業を実施するにしても、長老に挨拶をして協力を仰ぐことは欠かせません。その後、調査員らは各家庭を訪問し、ソマリ語で、当初の予定通り45分で調査を終えることができました。調査員からは、調査からの学びや事業への貢献ができたことだけでなく、「とてもおもしろかった!」とのコメントが寄せられました。こうした経験は、紛争地の人々みずからが現地のニーズを調査し、プロジェクトを計画・実施・評価できるようになるために必要不可欠なことだと考えています。

 このプロジェクトは2013年2月末までの予定で実施されます。JCCPは引き続き、現地NGOとの調整や、事業の成果を確認するモニタリング評価の研修において協力していきます。