*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

津波被災者への衣食住支援事業


2004年末に発生したスマトラ沖地震による津波被災から10ヵ月を経た2005年半ばにおいても、スリランカ東部沿岸地域はなお復興の途上にありました。スリランカの他の地域と東部地域の間にはもともと顕著な経済格差があったうえ、津波による被災が追い討ちをかけたため、移住を余儀なくされた住民やもともと家や土地を持っていなかった住民、家族と死別または離散した住民たちは、日々を生きる収入機会も全く得られなくなるという状況に陥ってしまいました。

また、東部のバティカロア県南部からアンパラ県中部にかけての少数派のタミル人居住地域では、古いカースト制度の慣習の影響もあり、被災者がコミュニティ内で得られる収入機会の選択肢も限られていました。このような状況から、JCCPは、東部沿岸地域で津波被災以前から続いている社会的。経済的な諸状況を視野に入れたうえで、被災地域の自立へ向けた中長期的な復興への取り組みを開始しました。

具体的には、緊急および仮設シェルターの建設、道路復旧整備、共有井戸の建設、トイレや衛生設備の設置、水タンク・水道管の敷設、コミュニティセンターや崩壊家屋の修復といった住居に関わる支援や、生活物資の配布、調理器具や自転車、大工道具やレンガ用品の提供といった生活用品の支援、就業のためのリーダー育成教育、村落協働研修や職業訓練といった収入機会の拡大のための支援を行いました。

JCCPは、事業を実施するうえで、被災したコミュニティの住民たちがみずからのコミュニティの能力開発に責任を持って取り組むよう、住民主体のイニシアチブを組み込んだ支援を展開しました。