*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

トルコ事業
メルスィン市における難民生活支援(第2期)

事業名 トルコ共和国メルスィン市におけるシリア・イラク難民生活支援事業(第2期)
・開始時期:2017年5月
・事業地 :トルコ メルスィン市内

日本紛争予防センター(JCCP:東京都文京区)は、2017年5月1日より、トルコ共和国メルスィン市内で暮らすイラク・シリア難民を主な対象に、Eバウチャー(ICカード)を通じた生活支援を行いました。

◆事業の背景

メルスィン市はトルコ南部の地中海に面する湾岸都市です。国内の難民数の多い都市上位10位に入っており、未登録の難民を含めると約30~37万人のシリア・イラク難民が生活しています。これらの難民の多くが経済的に困窮していますが、彼らのほとんどがこれまで一度も支援を受けたことがなく、支援の手が十分に行き届いていない状況にあります。
第1期事業(2016年10月~2017年4月)では計733世帯に対しEバウチャーを配布し、3回入金を行った後、73世帯を対象に実施した聞き取り調査を実施したところ、93%の世帯が当支援により「生活が改善した」と回答しました。しかし、まだまだ一度も支援を受けたことのない厳しい生活を送る難民が多く存在するのが現状です。JCCPは2016年10月からメルスィンでEバウチャーを利用した支援事業を実施しており、その支援によって多くの難民の生活環境が改善されたという結果を受けて、今回も同様の事業を実施することとなりました。

【使用】地図スクリーンショット②.png

◆事業概要

JCCPはメルスィン市内の4地区(アクデニズ地区、イェニシェヒル地区、トロスラル地区、メジットリ地区)で暮らす、特に社会的・経済的に弱い立場にあるシリア・イラク難民500世帯(約3,000人)を主な対象に、Eバウチャー(ICカード)を通じた生活支援を実施しています。Eバウチャーとは、日本でも広く普及している鉄道会社の発行する交通ICカードのように、お金をチャージしてその金額分を使用できるカードです。Eバウチャーを受け取った難民は、指定の店舗で生活に必要な最低限の食糧や生活用品などを、自ら選択し購入することができます。難民自らが自由に選択する機会が得られることで、彼らの尊厳を守ることができる点も大きな特徴です。当支援を通じて、各世帯の家族構成や生活状況の違いなど柔軟に対応しながら、困窮する難民たちの基礎的なニーズを満たし、生活環境を改善することを目指しています。

Eバウチャー.jpg

店舗で利用されるEバウチャー



提携店舗で買い物をする様子.jpg

 Eバウチャーを利用して食料を購入するシリア人男性



◆JCCPのこれまでのトルコでの活動

2015年11月~2016年4月までシャンルウルファ県シヴェレクにおいて、社会的・経済的に弱い立場にある女性の能力向上を目的とした事業(女性のエンパワーメント事業)を実施しました。当事業では、トルコ人とシリア難民女性計150名を主な対象に、①衛生に係る物資の配布、②県が運営する女性文化センター(WCC)の施設改修、③女性達が日々のトラブルを回避しながら人間関係を築く為のコミュニケーション研修・啓発を実施しました。
【シリア難民について】2011年3月以降に起きたシリア内戦により、22万人以上が死亡。国連難民高等弁務官事務所によると、人口2,200万のうち400万人以上が国外で避難生活を送り、トルコ共和国では270万人以上のシリア難民が避難生活を送っています。



今回の事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆様からのご寄付により行われています。