*「紛争の被害者を平和構築の担い手に」JCCPはアフリカ・中東の平和構築を支援する認定NPO法人です。

トルコ事業
メルスィン市における難民生活支援(第1期)事業報告②

事業名 トルコ共和国メルスィン市におけるシリア・イラク難民生活支援事業(第1期)
・開始時期:2016年10月20日~2017年4月30日 
・事業地 :トルコ共和国メルスィン県メルスィン市

◆事業の成果

生活に困窮しているシリア難民およびイラク難民733世帯(4,827人)の基礎的なニーズが満たされ、裨益者のうち93%の家庭の生活環境が改善されたことが確認できました。

■砂糖、牛乳、パスタが人気

第1期事業では、各世帯に配布したEバウチャーに計3回の入金を行いました。現地の国際機関やNGOに金額の確認を行った上で、第1回目は1人あたり50トルコリラ(約1,604円)、第2回目は62トルコリラ(約2053円)、第3回目は84トルコリラ(約2,630円)を入金しました。(*2017年9月21日現在のレートで換算)
下記の写真はEバウチャー入金1回分(62トルコリラ)で購入できる食糧及び生活用品です。

Eバウチャーで購入できる食糧及び生活用品.png        

以下の表は、第1回~第3回入金後、裨益者が購入した上位10品を示しています。各回ともに砂糖、牛乳、パスタが上位3位を占め、購入品のほとんどが食料品であることから、裨益者の食糧ニーズの高さを伺い知ることができます。またシリア人が毎日好んで飲むコーヒーが含まれているのも特徴的です。

購入品一覧(修正版).PNG
購入対象品上位10品

■女性だけの家族への買い物をサポート

各難民世帯のEバウチャーの利用状況や残額は、すべてオンラインシステムで確認することができます。入金日から15日が経過した頃、2世帯のEカードが一切利用されていないことが判明しました。電話で各世帯に問い合わせを行ったところ、2世帯とも未亡人の家庭で、家庭内に成人男性が不在のため買い物に行くことができない、とのこと。そこで現地提携団体のスタッフが彼女たちの買い物への付き添いを申し出、無事Eバウチャーを利用し買い物をすることができました。このように定期的にEバウチャーの利用状況を確認することにより、各世帯の環境に合わせた個別支援も実施することができました。

■毎日清潔でおいしい食事を

当支援を通じてEバウチャーを受領した難民家庭からは、以下のような声を聞くことができました。

「以前は十分に食べるものがなく、ゴミを漁りながら日々の食糧を確保していました。E バウチャー支援を受けてからは、毎日清潔でおいしい食事をとることが出来ます。(中略)普段購入することのできない栄養価の高い食べ物を購入して、育ち盛りの子どもたちに食べさせることができるようになりました。(ノーラさん)」

「以前は親戚からお金を借りて、最低限必要な食べ物と日用品のみを買っていました。今はE バウチャーを利用して、油やお米、ブルグルなどの食品や、シャンプー、洗剤などの日用品、また女性用の衛生用品も購入することができます。(ヤスミンさん)」

ノーラさんの子どもたち.png
ノーラさんの子どもたち

JCCPは引き続き、厳しい避難生活を送る難民を対象に、多様化する生活環境やニーズに合わせた支援を実施してまいります。

*今回の事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成と皆様からのご寄付により行われています。